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 吸玉を科学する
 
  
ガス交換 
 
冷え性の方が、吸玉をした後に「体がポカポカする」とおっしゃいます。


実際、サーモグラフィーでみても、吸玉をすると、体表面の温度が上昇します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吸玉をすると、なぜ体がポカポカするのか? ・・・

それは、吸玉をすると血行がよくなるからです。

 

吸玉をすると体が軽くなるとも言われます。
人によると、吸玉をした帰りは飛んでいくようだと表現されます。

 

吸玉をすると、なぜ体が軽くなるのか? ・・・

それは、吸玉は、炭酸ガスを出すからです。
 
呼吸は肺でおこないますが、全身60兆個の一つひとつの細胞も、呼吸をしています。
 
それを内呼吸といいますが、たとえば、過労をして疲れを感じるのは、過労によって全身に炭酸ガスが溢れ、内呼吸がスムーズに出来なくなるからです。 

 

衰弱した病人にボンベから酸素を吸入させます。酸素は、弱った体を元気にさせるのです。

 

ところで呼吸は “呼”、つまり、まず息を吐かないと吸うことはできません。
疲れが溜まっているときは、まずこもっている炭酸ガスを出すのが先決です。
すると、酸素は自然に吸収できます。

 

たとえば、部屋の換気扇は空気を外に出すように取り付けます。換気扇を内向きにしても、空気の入れ換えは上手くできません。   
 
そう考えると、炭酸ガスを排出する吸玉はとても合理的な療法だと分かります。

 

炭酸ガスだけでなく、カッピングすると、いろんなガスも出ているようです。・・・

 

病気や体質の程度のひどい方にカッピングすると、施術する私の方が、咳や涙が出て、頭痛がすることがあります。
体は悪くなるほど、皮膚からは様々なガスが出ているようで、中には自分で自分が臭うという方もおられます。
実際に、そういう方に吸玉をすると、皮膚からものすごいガスが出ているように感じます。
 
皮膚呼吸の主成分は炭酸ガスです。炭酸ガスは無色・無臭です。

 

ですから、カッピングできつい臭いや刺激の強いガスが出るということは、炭酸ガス以外のガスも出ていることになるわけです。

 

東洋医学では、患者の体臭を診断に応用します。
たとえば、生臭さは肺、焦げくささは心臓、香ばしさは脾臓、脂臭さは肝臓、そして、腐敗臭がするのは腎臓の弱りか病とみます。

 

つまり、体質が悪化すると、弱った内臓からもそれ相応のガスが出るわけです。

 

加齢臭は、皮脂腺から分泌される脂肪酸が酸化して皮膚上で生じるといわれます。
 
しかし、カッピングをすると、さまざまなガスが体の奥から出ているように感じます。
実際に、自分の体臭が気になる方も、吸玉をすると気にならなくなったとおっしゃるようになります。
 
なによりも、体にこもった炭酸ガスを出すことで、体内の細胞がスムースに呼吸ができ、元気が出るのです。

 

しかし、本当に、カッピングすると、皮膚から炭酸ガスが出るのか? ・・・

その疑問に答える実験があります・・・
 

まず、左の上の写真のように、水を入れた吸玉を皮膚に付けます。
すると、皮膚から盛んに気泡が出てくるのが確認できます。

 

この気泡の成分を、ガラス瓶に採取します。

そして、別に、そのまま部屋の空気が入ったガラス瓶を用意しておきます。

この、二つのガラス瓶に、同時にロウソクの火を入れると、・・・

吸玉で採取した気体の入ったビンのロウソクは、火が小さく弱くなります。

 

つまり、火が弱くなるということは、吸玉で採取した気体が炭酸ガスだからです。
 

しかし、それだけで、・・・

それが炭酸ガスか、又、どのくらいの量が出ているか曖昧です。

そこで、水酸化バリウム法という測定法で測ると、・・・
皮膚から炭酸ガスが多量に排出されていることが、科学的にハッキリと、確認できるのです。

 

 
 
 
色素反応
 
吸玉を、皮膚につけて残る丸い跡を、色素反応といいます。
 
色素反応は、異常な血液です。
事実、吸玉をいろんな方にしてみても、色素反応は決して一様ではありません。

 

いろんな方の色素反応をみると、ある法則が見えてきます。
それは、体質や病状が悪化するほど、色素反応も異常になるということです。

 

昔の話ですが、親戚一同が会して宴もたけなわのころ、子供たちの席で騒ぎが起こりました。
見ると一人の子がガラスコップを口にしてもがいています。戯れているうちに口にかぶせたコップの空気を吸ってコップが外れなくなったようです。

 

コップをはずしてあげると、口の周りがしばらく赤くなっていました。

思いがけない余興ですみましたが、このように、コップの中の空気を抜くと皮膚が充血して赤くなり、コップをはずすと赤味は引いていくのです。
 
ところが、コップをはずしても赤味が残ることがあります。・・・これが、すなわち、瘀血( おけつ )です。
 
コップの跡は、赤だけとは限りません。
鮮やかな赤い色。くすんだ赤い色。紫がかった色。黒ずんだ色。黒い色・・・これは、本当に、墨汁みたいな色なのです。

 

この、吸玉で残る跡のことを、黒岩先生は「色素反応」と呼んでいます。
 

これを見て、おおよその人は「うっ血」とおもうようです。
正直いいますと、私も、始めて見たときはそう思いました。
そして、「野蛮な」、「非科学的な」治療法と思いました。

ですから、第一印象でそう思われる方をとがめる気にはならないのです。
 

ただ、もし非科学的と思われるなら、これほど違った色がなぜ残るのかを考えてほしいのです。

難しくありません。2、3人でもいいのです。
 
背中にカッピングして、比較してみて、見ただけの印象ではなく、確認をしていただきたいのです。
2、3人の方の比較だけでも、色素反応の出方は人によって随分違うはずです。
 
また、一人だけでもいいのです。体中に吸玉を付けてみてください。
たった一人の同じ人でも、体の箇所によって、その付けた跡には違いが出てきます。

 

薄い赤、鮮やかな赤、くすんだ赤。

また、跡がぜんぜん残らない箇所もどこかにあるかもしれません。
それを先生は「健康反応」か「虚の反応」かのどちらかとおっしゃっていました。

 

全体的にくすんだり、暗い色が出る人の場合は、体の箇所によっては黒ずんだ色が出るかもしれません。
場合によると、墨汁みたいな真っ黒な色が出ることもあるかもしれません。

一箇所でもそんな色が出るとしたら、ただの「うっ血」とはいえなくなるでしょう。

 

色素反応は、そのままよりも、カッピングを毎日する方が早く消えます。
また、吸玉を続けると、色素反応があまり出なくなります。
 
ただの「うっ血」なら、カッピングすると、いつでも同じように「うっ血」するはずですが、実際は、カッピングを続けると、段々吸玉の跡は残らなくなってきます。

 

色素反応を見ると、どなたも驚かれ、嫌悪感さえもたれる方もあるようです。
しかし、色素反応はそのうち消えますし、反応が消えた後は、見事なくらいに肌が輝いてきます。

 

カッピングをした翌日に吸玉の跡の半分に重ねて吸玉をすると、さらに濃い色が残ると思われますか? 
いえ、実際は、吸玉を当てた半分がきれいに消えます。

 

色素反応が、単なる “鬱血” でないことが分かる、“一目瞭然” の方法があります・・・
 
それは、色素反応部の瘀血を採取して、顕微鏡で見るといいのです。
 
左の上の写真は、血管を流れる正常な血液の赤血球で、形がきれいです。

 

それと比較して、下の写真のように、吸玉で皮膚に出てくる瘀血の赤血球は歪な形をしています。

 


 

 水疱反応 
 
皮膚に、吸玉をつけたままにしておくと、水疱の粒が出ることがあります・・・
その粒の液を採取して調べると、正常な血清と比べて2倍くらいの過酸化脂質が含まれます。

 

過酸化脂質は、古いテンプラ油のようなもので、動脈硬化を起こし、シミの原因になり、又、過酸化脂質からはスーパーオキシドアニオンが発生してガンの引き金にもなります。

また、過酸化脂質は脂肪分の多い脳にはさらに影響が深刻で、認知症のリスクをあげます。

 

そんな過酸化脂質を、吸玉は瘀血もろとも排出できるのです。

 

LDH( 乳酸脱水素酵素 )は、細胞がエネルギーを作るときに働く酵素ですが、ガンなどの疾患があると値が高くなります。

そして、水疱液には正常な血清の2倍から5倍以上ものLDHが含まれます。
 
他に、カリウムなどの値が高くなる一方、カルシウムなどの値は低くなります。
たとえば、血清中のカルシウム値は8.5~11.0㎎/㎗ですが、水疱液の値は5.8~6.8㎎/㎗と低くなります。
そして、総蛋白は正常値の2から4分の1。総アルブミンも3分の1以下の異常値をあらわします。

 

そして、水疱液( 瘀血 )の最大の問題点は、pH( ペーハー )値の異常です。

 

私たちの血液は、通常pH7.2~7.4の弱アルカリ性です。

 

ところが、水疱液(瘀血)のpHは強いアルカリ性を示すのです。(ほとんどpH8以上)

 

血液は、動脈の血液よりも静脈の血液の方がわずかに酸性化しています。
それは、静脈血は全身を循環する間に炭酸ガスや老廃物を回収して汚れているからです。

しかし、その差はわずかに0.2程で、瘀血のpHの異常値は際立っています。
 
血液が強アルカリ性とは、どのようなものか? ・・・

 

たとえば、腐りかけの肉を食べると、すっぱい味がします。
それは、腐り始めの肉は酸性になるからです・・・
 
そして、腐敗がすすむと、見た目にもネバネバとけて悪臭を放ち、間違っても口に入れようとは思いません・・・
 
血液が強いアルカリ性とは、このような状態なのです。
 
赤血球は鉄を含みます。つまり、瘀血でみると、人間も動かなくなるのは、体が錆びている状態ともいえます。
又、生きながら体の一部の腐敗が進行している状態ともいえるのです。
 
では、瘀血はどこにあるのでしょう? ・・・

 

 


 瘀血はどこにある? 
  
瘀血( おけつ )とは、東洋医学で “動かない血液” という意味です。では、瘀血はどこにあるのでしょう?
 
色素反応がでた皮膚に、真空度を上げて5分以上吸玉を吸着させておくと、水疱の粒が現れます。・・・
時間とともに粒は大きくなり数を増します。

 

この粒の液を採取して観察すると、pH、LDH、電解質組成、赤血球像など、血管を流れる血液とも、細胞内液とも異なります。
これが血管のものでも、細胞内液のものでもないとすれば、それは一体どこにあるか? ・・・

 

血液は、全身を1分前後で一回りしています。
動脈と静脈は一本につながっており、血液が心臓から心臓にグルグル回っていることを考えると、血管の中に瘀血が生じることは考えにくいことです。

ですが、動脈と静脈の接点付近には、瘀血のたまりやすい構造がみられるのです。
 
全身には60兆個の細胞があり、酸素や栄養を含んだ血液は、心臓から全身の細胞へと流れていきます。
細胞が酸素や栄養を受けとるのは、心臓から徐々に細くなっていく動脈の末端です。
それは、毛細血管といい、太さは100分の1ミリ位、全身に100億本あるといわれます。
 
毛細血管は、家の電気や水道のように、細胞一個々々に直接つながって酸素や栄養を供給しているわけではありません。
それは、たとえば、人が、車道から車を降りて、細い路地を通って届ける宅配便のような感じでしょうか・・・

 

毛細血管1本には6千個の細胞がとり囲み、細胞の間は間質液で満たされ、毛細血管まで運ばれてきた酸素や栄養は間質に移動し、それから細胞に取り込まれます。

 

心臓から全身に血液をおくる動脈は、3層の膜を重ねた丈夫な構造になっています。
なぜなら、血液を送る途中で血液が漏れては困るからです。

 

ところが、動脈の末端の毛細血管は、内皮細胞だけの非常に薄い膜で出来ており、膜からは間質の方へ酸素や栄養を送り出し、間質の方からは炭酸ガスや老廃物を取り込んでいます。
又、細菌感染などあれば、白血球を組織に送り出すようなことさえやっています。
 
毛細血管の始まるあたりでは間質へ液がしみだし、終わりの方では間質から液が戻ってきて、ここ毛細血管のまわりは、非常に瘀血の溜まりやすい構造だと考えられます。
 
生活習慣病は、病原菌に感染してたまたま起こるものではありません。
食事や運動の仕方、ストレスや、水や空気の汚染物質などのマイナス因子が、長い間積み重なっておこります。

 

たとえば化学物質が体内に入ってくると、免疫細胞が活性酸素をだして有害物質を破壊しようとします。
しかし、活性酸素は自身の細胞もキズつけてしまいます。

 

薬や農薬や食品添加物、あるいは水や大気の汚染物質などの化学物質が過剰に体に入ってくると、活性酸素も大量に発生して正常な細胞を傷つけます。
 

活性酸素は、アルコールや糖分のとり過ぎや、ストレスや過労でも大量に発生します。

そして、活性酸素に長い間さらされると、傷つき弱った細胞がどんどん増えます。
 
毛細血管の流れる周囲に弱った細胞が増えると、そこは活気のない場所になり、瘀血はそんな所に溜まりやすくなるでしょう。
 
脂肪分の多い食事にかたよると、動脈硬化を加速させます。
コレステロールが蓄積されると、血管の壁が傷つきやすくなります。
3層構造の丈夫な動脈はべつとして、内皮細胞だけの非常に薄い毛細血管のばあいは、傷つくとすぐに出血につながります。

 

さらに、脂肪分のおおい血液はドロドロ流れて血管に負担をかけます。修復しても繰り返し出血すると、それが瘀血に変ることも考えられます。

 

過労を感じるときに、適切に休養をとれる場合はいいのです。しかし、家族のためローンのためにと無理を重ねます。
すると、瘀血は毛細血管のまわりにジワッと生じるようにおもわれます。

 

責任の重い仕事をかかえるとストレスも加わるでしょう。その発散のためにタバコや酒量がふえると瘀血は倍増するでしょう。
それが2年、3年とつづくと、胃がシクシクしたり、カゼひきやすくなったりするでしょう。
                        
生活習慣病は、10年、20年単位の積み重ねで起こります。
そして、積もった生活習慣の歪は瘀血となり、毛細血管まわりの細胞間質にホコリが積もるように蓄積されていくのです。

 

細胞間質に瘀血が停滞しても、酸素や栄養が途絶えてしまうわけではありません。

ですが、体のすべての組織細胞は毛細血管に養われていますから、その周りに瘀血が停滞すると、そこには、まさに、”血の巡りの悪い”状態が起こります。
すると、酸素や栄養の補給が滞り、炭酸ガスや老廃物の排泄がとどこおります。

 

正座をすると足が “しびれる” ように、人の体は血行が悪くなると、“警報機” が働きます・・・ 

ですから、瘀血が停滞して “血の巡り” が悪くなると警報機が作動して、その箇所特有の “自覚症状” を感じるようになるのです。

 

たとえば、心臓の組織に瘀血が溜まると、ちょっとした坂道でも動悸がしたり、軽く走っただけで息切れしたりするようになるわけです。
 
それが胃の組織なら、もたれ感や胸焼けや、食欲不振などが・・・
肺なら咳や痰の絡みなど、大腸なら便秘や下痢、膀胱なら頻尿や残尿感など・・・
 
そして、肝臓、腎臓、さらに瘀血の停滞が全身に広がると・・・

 

倦怠感、不眠、朝起きのつらさ、風邪ひきやすさ、ふらつき、こりや痛み、しびれや冷え、かゆみ、耳鳴りや目まいや鼻炎などと、自覚症状も全身に広がり、精神的にも不安定になってくるのです。

 

打撲などした覚えがないのに出てくる体の痛みがあります。

それは、内臓に溜まった瘀血が、体表面に流れてきている状態なのです。

 

体表面には五臓六腑の経絡( けいらく・・・ツボの流れ )があって、たとえば、ふくらはぎがつったり痛むのは、膀胱に瘀血が溜まっているからで、手の小指にそって出てくる痛みやしびれは心臓に、ひざやすねなら胃に瘀血が停滞している証なのです。

 

ですから、この経絡上にカッピングすると、強制的に瘀血をひきだして自覚症状を取り去り、内臓を健康な状態に引き戻すのです。

 

もし、体の中に瘀血がなければ、どんなに吸玉の吸圧を上げても、跡は残りません。

吸玉の跡は、鮮やかな赤い色から、体質や病気の悪化により、紫がかり、黒い色に変わっていくのです。
  

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