よみがえる吸玉・カッピング療法
真空浄血療法・・・黒岩式吸玉療法
吸玉療法は、大昔からある伝統的な療法です。
むしろ、アイスマンの項で述べたように、大昔の医療は吸玉が主役で、実際に、ヒポクラテスの時代の医者の看板は吸玉だったのです。
吸玉は今でも世界中に存在しています。
ただ、世界中の今ある吸玉は、黒岩先生が勧める徹底した治療目的のカッピングとはかなり違うようです。
それは、まず、治る仕組みの科学的な検証をやっていないのです。
それに、吸玉の治療の経験を蓄積して技術を高めるための組織がほとんどないのです。
吸玉の科学的な治る仕組みを理解しないままやると、吸玉の丸い跡に怯えて、恐る恐る運試しのようにしか吸玉をやれません。
その結果、カッピングが徹底せず、他の人の言葉にも左右されやすいのです。
リオオリンピックで、吸玉の丸い跡を付けて水泳に出た金メダリストのフェルプス選手が話題になりました。
それを見て、カッピングに興味を持つ人もあったでしょう・・・
ところが、それに関連したアメリカの記事がネットに出ていて、大変驚きました・・・
著名科学ブロガーのオラクという人の投稿文を引用して、・・・
カッピングによる吸引は、毛細血管を破壊する。カップ形のあざができるのは、これが理由だ。・・・
また、カッピングを同じ部位に繰り返し施すと皮膚が破壊され、危険な感染症につながる恐れがある。・・・
と、ほとんど吸玉の見た目だけの印象による記事なのです。
しかし、これが、吸玉に対しての一般的な印象です。
これまで、世界的にみても、吸玉の科学的検証をおこなった人は、黒岩先生以外いないと思われます。
ですから、先生の著書を読むか、自分で科学的検証をしない限り、科学的な根拠に基づいて述べること自体が出来ないのです。
ですが、記事は、・・・カッピングによる吸引は、毛細血管を破壊すると決めつけ、その理由が、カップ形のあざができることとし、こう言っているのは著名な科学ブロガー( ブロガーは科学者ではなくブログを書く人 )だからと、科学を元にしているかのような書き方をしています。・・・
しかし、これは、まるで太陽が東から西に動くので、天が動いているとの発想と変わりません。
吸玉の ‟アザ” を毛細血管が破壊された ‟うっ血” と見るか、黒岩先生のいう ‟瘀血” と見るかは、天と地がひっくり返る違いがあり、昔、地動説を唱える人は大変な迫害を受けていたのです。
吸玉に興味を示しても、こうした見た目だけの印象による言葉が、興味を殺いでしまいます。
知識人といわれる人ほど、吸玉に対し、強い固定観念にとらわれます。
しかし、科学の基本は見かけではなく実際の検証です。
先に述べた山梨県の医師や長崎の教授も吸玉の ‟アザ” を実際に検証して、それが ‟瘀血” だと認めて吸玉を自らに活用されたのです。
オリンピックなどの放送では、競技を分かりやすく解説する解説者がいます。
その解説者は、大概その道を究めた人です。
たとえば水泳なら、一度泳いだことのあるとか、体操なら、鉄棒で逆上がりをしたことがあるとか、その程度の経験しかない人がオリンピックの解説をしているわけではありません。
何かについてものが言えるのは、それに精通しているからで、吸玉においては自分でやったことも触ったこともない人が、写真や映像を見ただけの印象で発言して、それが結構世間にまかり通るようなのです。
なぜかといえば、発言する方も、聞く方も、吸玉のことをほとんど知らないからです。
黒岩先生が解明した吸玉の浄血原理を “正当に評価” するには、“公の検証” がぜひ必要です。
知識人といわれる公的立場の方やマスコミ関係の方が、実際に吸玉の ‟アザ” を検証して、世界にそれを ‟瘀血” と発信するなら、革命が起きると思います。
又、衝撃はコロンブスのアメリカ発見並み以上だと思います。
快食・快眠・快便
長いことカッピングしてきましたが、吸玉ほど自然な療法はないと思います。
そして、吸玉ほど肌がきれいになる療法はないと思います。
一時的にカップの跡が残っても、その分、跡が消えるころにはアクが抜けて肌に艶が出ます。
食事がおいしくなることも、吸玉の大きな特徴です。
カッピングすると食事の味・香りが際立って、グルメ番組でみるようなご馳走など食べなくても、味付けにこだわらなくても、食材が新鮮なら何でもおいしくなります。
そして、よく眠られるのも吸玉の特徴です。
薬を飲んでいる人も、薬なしで眠られるようになり、カッピングをつづけると睡眠の質も断然良くなり、グッスリ眠られるようになります。
快食、快眠がそろえば、快便! ですネ・・・
快便とは、便の色・太さはバナナのように、そして、トイレに行ったら、一瞬のうちにスルリと抜ける排便が快便で、決していきむ必要はなく、吸玉を続けると段々そうなります。
さらに快便の質が上がると、排便後に紙もいらないきれいな排便ができます。
ですから、カッピングをつづけて快食・快眠・快便が揃うと、肌はますますきれいに輝きだすのです。
私の療院に来られるのは、ほとんど健康に行き詰まった方です。
体質は悪化すればするほど肌色は汚れたように生気がなくなります。
しかし、カッピングを2、3回もすると、肌にツヤが出てきます。
そんな方には、カッピングしながら「エステに行った100万円分もきれいになってきましたよ・・・」と冗談まじりにいうのが常ですが、・・・
瘀血がとれて血の巡りがよくなると、肌は抜けるように透き通って光りだし、見惚れるくらいきれいになります。
決して、カッピングで皮膚が破壊されたり、感染症につながることなどありません。
吸玉は今でも世界中にありますが、ほとんど科学的検証もないまま目的も曖昧なまま行なわれています。
もし、誤解が生じるとするなら、そんなカッピングかもしれません。
しかし、黒岩式吸玉は、科学的な裏付けをとり、「病気を治すために」そして「病気をしないために」さらに「もっと元気になるために」と、カッピングの目的も明確です。
そして、その目的( 病気の治療・病気の予防・健康増進 )に向かって、それまで行われていたような行き当たりばったりの中途半端なやり方も改めたのです。
それは、カッピングを秩序立ててすすめるために、先生は東洋医学の病理観と経絡を取り入れたのです。
東洋医学は、自然治癒力で病気を治すことに特化した医学といってよく、いかに自然治癒力を働かせるかを、人と自然を長い間観察してまとめ上げたものです。
同じ頃に生きていたギリシャのヒポクラテスも同じように考え、お祓いや祈祷が医療の主流だった頃としては画期的な考えだったのです。
現在でも、風邪も自覚症状も一時の緩和薬しかなく、実際に治しているのは体自身( 自然治癒力 ) だと述べましたが、・・・
東洋医学もヒポクラテスも、同じことに気付いたわけです。
病気を偏見なしに観察すると、・・・
過労した風邪は睡眠をとれば治りますし、揉んだりさすったりすると痛みは治りますから、お祓いや祈祷をしようがしまいが関係ないわけです。
そして、そんな考え方は、お祓いや祈祷が医療の主流だった東洋医学やヒポクラテスの時代以前にもすでに芽生えていたと思われるのです。
というのも、アイスマンの入れ墨をみると、すでに経絡治療を受けていたとみられ、3千年も後に中国で体系化されることになった経絡は、元々それよりずっと前に世界中で行われていた吸玉の治療の過程で形づくられたと思われるのです。
又、自然治癒力という東洋医学やヒポクラテスの考え方も、同じように、それ以前に芽生えていて、長い間ゆっくり醸成されてきたと思われるのです。
ですから、東洋医学の病理観も経絡も、カッピングと相性がとてもいいのです。
東洋医学に「五臓の色体表」というものがあります。
それは、「自然治癒力」を効率よく働かせる目的に沿って長い年月かけて集約された今でいうビッグデータで、それをみると、現代人よりもはるかに生活習慣病を的確に捉えているのがわかります。
皮膚呼吸
吸玉は、生まれたての赤ちゃんから、白寿を超えた方にもできます。
先に述べたように、吸玉は重症の心臓病の方にも出来ますし、妊婦さんにもできます。
むしろ、カッピングはお産のためにもとてもいい治療法だと思います。
元々吸玉をしようと思う方は滅多になく、神経質になる妊婦さんなら尚更で、それでも辛い病気を治し、懐妊後も体調維持のために続けていたら、お産が大変軽かったという例はいくつかあり、例としては多くないにしても、吸玉は安産のためにも大変効果的だとおもいます。
また、子供がなかなかできないという方も、カッピングをしたとたん赤ちゃんができて「え!」と驚いた経験も何度かあり、・・・
吸玉がもっと広く受け入れられて研究されれば、もっと驚きの例も出てくるとおもいます。
多少経験が必要でしょうが、吸玉は赤ちゃんにも出来きます。
たとえば、夜泣きする赤ちゃんやいつも機嫌の悪い赤ちゃんは病気でなくても体調の悪い( 未病)場合があり、そんな赤ちゃんにカッピングをしてあげると機嫌よく健やかに育つようになります。
カッピングをすると、皮膚から炭酸ガスが抜けていきます。
私たちの細胞は、解糖系と有酸素系の2種類のエネルギーで活動をしています。
解糖系に酸素はいりませんが、有酸素系には必ず酸素が必要で、酸素がなくなると有酸素系のエネルギーは停止するのです。
それを端的に知るためには、息を止めてみるといいのです。
息を止めると途端に苦しくなり、苦しいのを我慢して息を止めていると死んでしまいます。
息を止めるとなぜ死ぬかといえば、たとえば、ガス欠すると車は動かなくなり、停電するとテレビは消えるように、息を止めるとガス欠や停電と同じようにエネルギーが停止するからです。
つまり、我々の生命活動は、解糖系より、ほとんど有酸素系のエネルギーで動いているわけです。
肺はそのために呼吸をして、全身の細胞に酸素を供給しています。
肺と同じように皮膚も呼吸をしています。
ですが、同じ呼吸でも肺呼吸と皮膚呼吸には役割の違いがあるようです。
肺は、動脈から全身の細胞に酸素を供給しますが、皮膚には動脈のようなはっきりした器官がありません。
カッピングをしていると、皮膚呼吸の働きは、動脈を使った肺呼吸では届きにくい体の深部や、酸素が届きにくくなっている不活発な部分の呼吸の補助をしている、ように感じます。
皮膚呼吸は、動脈のようには目に見えませんが、経絡によって内臓の奥深くとつながり、とくに皮膚呼吸の主な働きは、炭酸ガスの排出だと思います。
呼吸の基本は、まず息を吐くことです。
息を吐きだせば無理なく息を吸うことが出来ます。
同じ理屈で、炭酸ガスが抜けると、不活発な部分や体の深部に酸素が浸透し、酸素が充分に行き渡ればミトコンドリアの有酸素エネルギーは活性化し、それまで不活発だった細胞も賦活するわけです。
赤ちゃんのできない人がカッピングしたとたん懐妊できるとするなら、それは、カッピングしたとたん酸素が浸透してきて、それまで活気のない子宮の細胞が燃えだすからだろうと想像できるわけです。
そして、カッピングで炭酸ガスが抜けたあとの酸素に満ちた温かい子宮に包まれて、赤ちゃんは健やかに育まれて元気に誕生できるわけです。
このように、吸玉は皮膚呼吸の働きを盛んにできる唯一の療法なのです。
60兆個の命
カッピングをしていると、健康を、五臓六腑の器官単位というより、細胞単位で視る方がいいように感じます。
我々の体は、60兆個の細胞の集まりで出来ています。
そして、60兆個の細胞には、1個々々独立して生命活動が出来るほどの精巧なシステムが組み込まれており、我々は60兆個の命の集合体で成り立っています。
今地球上では、国民がバラバラになって紛争の絶えない国があります。
しかし、国が豊かに発展するには、国民ひとり一人が一丸となって働く必要があり、 吸玉による病気の治り方は、それまでばらばらだった細胞1個々々の命に火が付き、60兆個の細胞が一丸となって元気になっていくように感じます。
テレビ番組の凄ワザに出てくるような町工場の職人が、ミリ単位以下の精密加工をカンだけでやって見せることがあります。
また、オリンピックの、たとえば体操や卓球などのとても人間業とは思えない演技やプレーなども、60兆個もの細胞の総合力だからこそ実現できることです。
車の部品数は3万点、航空機は100万点ほど。その、部品を寄せ集めて作られた機械の能力は、それ以上でもそれ以下でもなく可能性は限られています。
しかし、勘だけで精密加工を人が出来るのは、人が平均300分の1ミリの細胞の60兆個もの命の集まりで成り立っているからで、その細胞1個々々の精度を鍛錬や訓練により磨き上げていけば、体操の神業的な演技や卓球の超高速プレーさえ可能にする力を秘めています。
カッピングをやっていると、びっくりするような病気の治り方を見ることがよくあります。
そんな、人の潜在能力の高さ底知れなさは常々よく感じることです。
他にもカッピングしていて感じることは多く、たとえば、吸玉は認知症にもいいとおもいますが、頭そのものを良くするためにもいいと感じています。
繰り返し一句々々記憶する暗記も、カッピングすると教科書のページを丸ごとコピーするように暗記できるとおっしゃる方もいました。・・・
しかし、まだ私の施術例は多くなく、吸玉の浄血原理をさらに解明して、そんな研究も進めてみたら面白いとおもいます。
カッピングは打撲や骨折の治りが早いと述べましたが、アイスマンの生きていた大昔は打撲傷を治すためというより、打撲傷の治りが早いからこそ吸玉が世界中に広がった理由だとおもいます。
そのうえ吸玉は疲労を早く回復させます。
激しい運動を行うオリンピック選手に打撲と疲労は付き物でしょう。・・・
打撲を早く治し、疲労を素早くとり、そのうえ吸玉は体を若返らせ、潜在能力も引き出すことができるなら、・・・
そんな吸玉をしない方がおかしく、カッピングをして競技にでたフェルプス選手は、大変理にかなったことをしていたわけです。
吸玉を続けていると、80代は60代や70代と変わらないくらい元気です。
しかし、90代はまだよく分かりません。・・・
ある方が、90になるとカッピングから遠ざかるようになり、それにともない体調不良を訴えるようになりました。見かねて話をしてみると、・・・
「いつまでもそんなものをしてたら、動けなくなっても世話してあげない」と娘さんにいわれるそうです。
‟そんなもの” とは吸玉のことですが、長いこと続けていても、90になると皆さん申し合わせたようにカッピングをやめてしまいます。
もちろん皆さん同じ理由ではないでしょうが、私は改めて世間の吸玉に対する偏見の強さにショックをうけたものでした。
黒岩先生は、戦後すぐにバンキー( 眞空浄血療法=黒岩式吸玉療法 )の普及を始め、昭和36年に国民皆保険制度が始まると、バンキーもその制度を受けられるように奔走されたようです。
しかし、それは叶わず、むしろ「病気が治る」と目的を明確にしたばかりに、国の保険制度と比較され、張り合う形にされてしまったようです。
「病気が治る」と云えば、いうほど、比較され、見かけだけでバカにされます。
そして、潤沢な財源を基にどんどん充実していく国の健康保険制度と競わされます。
同じ土俵でなく、メチャクチャなハンディを負わされて競うのです。話にも何もなるわけありません。
それに、先生は競うつもりなどなく、応急手当も、体質改善も必要と、互いに補完し合う大切さを説かれていたのです。
そして、それは、平成27年放送のNHKスペシャル「腸内フローラ」や、28年の「ためしてガッテン」の「瞑想パワー」や「癒しのホルモン」やその後に続々と続く健康番組を観ても、・・・
・・・先生が説いてた通りのことを説き、・・・自然治癒力や体質改善の大切さを説き、むしろ、今テレビ番組は東洋医学の世界に大きく変ってきています。・・・
病気になった臓器を切除したり、入れ替えたりする、応急手当ても必要かもしれません。
しかし、本当は、そこに至る体質の悪化を防ぐ東洋医学的な発想の治療が必要なのです。・・・
・・・そして、そこにも公の後押しは必要なのです。
それにしても、バンキーはもっと普及すると、先生は思っていたようです。・・・
私も普及を始めたころはそう思っていました。
しかし、思ったよりも吸玉への偏見は強く、思ったよりも機械を使いこなせる人がいなくて、バンキーは一般家庭に広がらなかったのです。・・・
私は普及を始めたころ、販売はすぐには無理と、普及の主体を治療に切り替えました。
先生もそう思ったのか、ある時期から、治療を専門にするバンキー療法士の育成に力を入れるようになりました。
ところが、晴れてバンキー療法士となり、先生の理想に共感して世のため人のためにと頑張ってみると、なぜか世の中と摩擦をおこします。
その時、吸玉の丸い跡を ‟うっ血” とみるか ‟瘀血” と判断するかは重要なポイントですが、・・・
科学にこだわる人ほど鬱血と決めつけ、野蛮だからと人も止めさせ、そして、それに反論でもしようものなら袋叩きに会います。
吸玉の跡を ‟瘀血” とみることにより活躍できるはずのバンキー療法士は、科学的に主張をすればするほど、科学的根拠もなく叩かれます。
科学にこだわる人に科学的な浄血原理を説いていると「そんなに良いものなら、なぜ世の中に広がらないのか」と反発されます・・・
その気持の裏には、臓器移植ができるほど現在の科学は進んでいると言いたいわけです。
ですが、臓器移植ができるほどの科学は、臓器移植に至る体質の悪化そのものは治すことができません。
臓器移植という応急手当の医療と、体質を改善させるという医療は、本質的に違います。
そして今社会もようやくそこに気づき、食事改善や運動や瞑想、マッサージなどの、“体質改善による病気の治療” 法 に目を向け始めています。
しかし、黒岩先生は自身の病気を治すときに、普通の体質改善法ではもう間に合わないと考えました。
そして、劇的な体質改善が出来る治療法を求めて、吸玉に行き着いたのです。
バンキー( 黒岩式吸玉療法 )はやればやるほど凄い! と、夢中で普及を続けてきました。・・・
ですが、最近、見た目だけで非科学的と決めつけられバカにされることを、40年間もかかってようやく気付いた・・・のが、現在の私です。
しかし、バンキーは「みにくいアヒルの子」かもしれません。が、空高く舞い上り人類を救う白鳥( 切り札 )になると、考えます。・・・
それは、抑えるのではなく、‟自覚症状” を根本からとって ‟未病” の段階で病気の予防ができるからです。
しかも、その “未病” の原因を体内から直接取り出すことが出来、・・・
しかも、その “未病” の原因を科学的に分析することも出来るからです。
そして、臓器移植に至る体質の悪化を防ぐことが出来るからです。
今人類は、ジャングルの奥地に、深海の奥底に、あるいは宇宙に向かい、治癒困難な病気の秘薬を求めています。
しかし、健康で長寿を全うする人をご覧ください。そんな特別な秘薬を飲んで健康や長寿を維持しているわけではありません。
日々普通の食事をして、普通の生活をしているだけです。
もし、治癒困難な病気に不足しているものがあるとすれば、ジャングルや深海や宇宙にしかないような特別な薬ではなく、普通の食事をした栄養が全身の細胞に行き渡るための ‟血の巡り” なのです。
我々の体細胞は、一秒間に3百万個が入れ替わり、衰え古くなった細胞は、常時更新されています。
そして、新陳代謝で更新される細胞は、たとえば、60歳なら60の、80歳なら80の、年相応のよれよれの細胞が生まれるのかといえば、そうではなく、60でも80でも、更新される細胞は、生まれたての赤ちゃんと変わりのない真新しいピカピカの細胞が生まれてくるのです。・・・
平成27年度の国民の医療費は41兆円を超え、介護費用も10兆円を超えたと平成28年の新聞が伝えています。
国民負担はすでに限界を超えているのに、超高齢化社会はさらに進行中です。この先どうなるのか? ・・・
とにかく、まず、健康年齢を引き上げることです。
そして、その切り札が吸玉の浄血原理( 組織内に停滞する強アルカリの血液=瘀血の解消 )です。・・・
ただ、私の施療例はまだ多いとはいえず、吸玉の浄血原理を公に明らかにし、黒岩式吸玉療法をもっと活用しやすくしてもらい、90でも100でも元気で過ごせることを確認したいと思うばかりです。
吸玉の誤解や偏見をなくし、吸玉が正しく世に認識されれば、素晴らしい21世紀の健康の世界が開けるとおもいます。
しかし、黒岩先生はすでに亡くなり、先生が作った会社も販売店も会員の会もなくなり、全国にバンキー療法士がまだおられるか分かりませんが、もしおられても、いつまでカッピングを続けられるか分からない状況は私と同じでしょう。
つまり、黒岩式吸玉療法は今絶滅寸前です。・・・
といって、どうすればいいのか、いいアイデアもありません。
しかし、とにかく、これまで経験したこと感じたことをこのホームページに書き印します。・・・
わずかでも感じる所などあれば、話のついでに取りあげていただければありがたいです。
そして、もし、世の中に発言や発信のできる方は、手を貸していただきたい。
公の機関の方、公務員、議員の方。
知識人の方、教育関係の方、大学、高校、小中学の先生。
マスコミ関係の方、放送局、新聞社、出版社の方。
そして、医療関係の方々。
又、そんな方々にお知り合いのある方は、是非、私のホームページを読んでいただきますように働きかけていただきたいと思います。
そして、まず、吸玉で体内から体外に出てくる ‟瘀血” を公の立場で分析していただきたい。
‟瘀血” の科学的な分析は、中学か高校ていどの学力・設備で充分可能だと考えます。
そうやって、吸玉の瘀血を科学的に正しく世界が認識して評価すれば、その衝撃はコロンブスの新大陸発見以上! か、と考えます。
そして、少なくとも、治癒困難な病気や未病で苦しむ方は、今すぐにでも半減できると思います。
そして、人類にとってさらなる大きな進歩、新しい世界が始まると考えます。
「21世紀の健康」というタイトルで吸玉療法の記事を書き始めたのは、20世紀末の、まだ21世紀になる10年前くらいのことでした。
そして、そのタイトルに込めたものは未来への希望や夢でした。・・・感謝
平成28年12月18日
黒岩式吸玉( 眞空浄血=バンキー )療法研究会・・・21世紀の健康を考える会
浜口カッピング療院
濵口哲二
※記事は、分かりやすくするために、吸玉の施療を治療と表現している箇所があります。 R4.5.21