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 吸玉の可能性を探る・1
  
長崎県内を回っていた頃は、伝手を頼って、実演販売をしていました。


同じ所に週に1度か2度行くようになり、カッピングをしてあげると、徐々に、人が集まるようになり、2度、3度と同じ所に通ううちに、肩こりがとれた、食事がおいしくなった、疲れなくなったと、喜ばれるのです。

 

私は、子供のころから、寝込む母によくマッサージをしてあげていましたから、何となく、効き目のありそうなツボを感覚的に覚えたのかもしれません。

 

喜ばれると、こちらも嬉しくなりますから、販売より治療の方にのめり込んでいくわけです。
 

それに、常識では考えられない先生の病気の治り方が、心のどこかにひっかかっています・・・そういう目で見ると、確かに、吸玉をすると、食事がおいしくなったと喜ぶ人が目立つのです。

 

もし、調子が悪くなっても、どなたも一般的な治療をされて、決して吸玉をしようとしません。何をしても良くならず、しかも辛いときに初めてやってみてもいいか、と思うのが吸玉のようです。

 

ですから、そういう方の体質はかなり悪化しており、体質の悪化の程度が進んでいる方の場合は、ほとんど食欲不振をともなうのです。
 
しかし、そんな方でもカッピングをすると、途端に食事がおいしくなったとおっしゃるのです。そして、胸焼けがとれた、息苦しさがとれた、通じが、尿の出方がよくなったと、喜ばれるのです。

 

ただ、皮膚表面に吸玉をしているだけなのに、確かに、内臓の働きの改善によって喜ばれているのです。

しかし、美味しくなった、通じがよくなった、といわれても、何となく漠然としています。
もっと、確かな手応えを求めたくなるのは、人情というものでしょう。・・・

 

昭和52年からの2年間、慢性肝炎で入院していた方が、病気が治らなければ会社の規定で、あと半年で仕事を止めなければならないというときに、何でもいいから、治るというものがあるならやってみようと、思い切って退院されたそうです。

 

それは療養所で悶々としていた黒岩先生の心境と、通じるものがあったかもしれません。

初めてカッピングに来られたのは、 昭和54年6月のことでした。
 

そのときは、とにかく体がきついとおっしゃっていました。
そして、体が重くてだるくて気力がなくて、夜眠られず、通じが悪く、食欲がなく、肩こりがして、背中がだるく、腰が痛くて頭痛がして手足が冷え、ススけたような肌は異様な色をしていました。

 

カッピングを始めたばかりのときは、カッピングするとよけいに疲れるとおっしゃって、しばらくベットから動けずにいるほど悪い状態でした。

しかし、吸玉を続けていくうちに、徐々に、疲れが違ってきた、・・・
疲れなくなってきた、・・・
元気が出てきた、・・・

とおっしゃるようになり、肌にもツヤと生気が出てきました。

 

そして、食事がおいしくなった。通じがよくなった。手足が温もるようになった。眠れるようになった。肩こりが楽に、背中が、腰が軽くなったとおっしゃるようになりました。

 

このように自覚症状は、体質が悪化すると増え、体質が改善されると減るものなのです。

 

この方は、検査値を几帳面に記録していました。
入院中一度も正常に入らなかった値が、吸玉を始めたすぐは上昇しましたが、一月後には下がりだし、その一月後には正常値に入ったのです。

 

そして、その値が安定したのをみて、10月8日に、仕事に復帰したのです。

ふたりで、難関を突破した受験生のように、手を取り合って喜び合ったのは、まだ昨日のことのようです。
 

 


 
 
吸玉の可能性を探る・2
 
吸玉は、まだ一般的に馴染みがなく、病気を治すためになさる方はほとんどいません。
自覚症状が辛くて、しかもどんなことをしても治らない方が、ようやくしてみてもいいと思うのが吸玉のようです。
 
昭和63年10月から来られていた方も、最初、肩こりなどでカッピングに来られていると思っていました。
 
しかし、翌年の9月になって、子宮筋腫が昨年より大きくなっているとおっしゃって、私はこのとき初めて子宮筋腫があることを知りました。
                         
前の年に来られたときは、右肩から肘が、こるのを通りこしてたまらなくうずくと言われていました。
体もだるくて疲れやすく、痰が咽にしじゅう絡んでうっとうしく、寝つきが悪いうえにトイレが近くて夜中何度も起きなくてはならず、グッスリ眠れないとおっしゃっていました。
                         
便秘がひどくておなかが張り、風邪もよくひき、一旦ひくと一月も二月も治らないとおっしゃっていました。
 
しかし、翌年の9月のこの時点では、肩から肘のうずきもとれ、疲れやすさもとれ、夜も眠られるようになって、つらい状態はかなり改善されていたようでした。
 
吸玉をされる方は、病気を治すというより、辛い自覚症状があり、そのつらさから何とか解放されたいと思ってされる方がほとんどです。

 

ですから、辛い自覚症状がとれると止める方がほとんどです。しかし、止めた後の検査で内臓の腫瘍がとれていたなどの話を聞くことがありました・・・
 

それに、黒岩先生の結核の治り方が頭の片隅にありましたから、この方にも「できれば、筋腫がとれるくらい、頑張ってみませんか」と話してみました。
                         
肺に穴が開いた結核とは、病気の性格は違うかもしれませんが、お腹を開くわけでも、切り取るわけでもなく、皮膚にカッピングするだけで、もし内臓に出来た腫瘍がとれるなら、やはり常識を超えていますし、その確認をしたいと思ったわけです。・・・

 

この方は、それまでより熱心にカッピングをされるようになりました。
そして、その分さらに元気になりました。
 
それまでは、真っ先に風邪をひいて、家族中にうつしていたのが、その冬は、家族中がひいても、自分一人ひかなかったとおっしゃっています。

それに、それまで飲んでいた甲状腺の薬も血圧の薬も要らなくなった( つまり、治った )そうです。
 
そして、ちょうど一年後の検査で、こぶし大の子宮筋腫が消えていたのです。
 
人を機械のように考えると、吸玉の治り方は不思議にみえます。
しかし、もし、かすり傷が出来たときには、薬も何もしないで、じっと観察してみてください。
血が流れていても、きちんと止まって、傷口がふさがり、やがて元通りの皮膚になります。

 

私達は、元々、この世に存在すらしていませんでした。私達が生を受けたのは、受精の瞬間です。

その瞬間の私達の姿は、目も鼻も手足もない、たった1個の丸い小さな卵です。
 

そして、人は機械のように、部品を組み立てて作られたわけではなく、母体の中で、自分の遺伝子を使って、自分自身を自分自身で造り上げてきたのです。

それも、背の高さ低さや顔の造りに多少不満があるとしても、手足は2対に、耳と目は2つずつと、滅多につくり間違いはありません。
 
傷口が治るときに、自分を造ってきた遺伝子が正常に働けば、キズがふさがったところで、細胞の増殖は止まります。
しかし、遺伝子が狂うと、キズがふさがっても、増殖が止まらなくなり、それが腫瘍になります。

 

もし、母体のなかで似たようなことがおこれば、手足が6本や8本、目が三つや四つの、でたらめな赤ちゃんが生まれるかもしれません。
 
そんなこともなく、五体満足に生まれた方なら、病気にならない仕組みは正常に働きますし、治る仕組みも正常に機能します。

 

吸玉の治り方は、人の誕生する仕組みをみると、不思議でも何でもないのです。
 

 


 
 
生活習慣病
 
生活習慣病に病原菌は存在しません。
生活習慣病は、さまざまな生活習慣や環境のわずかな歪が “ホコリ” のように、長年少しずつ積み重なって起こります。
 
私の子供の頃、まだほんの半世紀前、何をするにも体を使っていました。

 

たとえば、農作業をするにも機械などなく、体を使って鍬(くわ)で土を耕していたのです。
田植えや草取りなど、1日中腰をかがめてやる作業は大変な重労働でした。
それに、稲刈りも鎌を使ってやっていたのです。

 

他にも井戸の水汲み、水運び、食事や風呂用の薪割り、物を運ぶにも肩に担いで、両腕に抱えて、運んでいたのです。

 

ウォーキングといった優雅なライフスタイルなどなく、どこに行くにも重要な交通機関は徒歩だったのです。
 
現代人は慢性的な運動不足で病気を招いていますが、昔の人は、長年体を酷使して過労で病気になっていたのです。
 
それに、現代病の多くは栄養過剰が要因の一つですが、私の子供の頃は、糖尿病は金持ちの病気といわれてとても珍しい病気でした。通風の人もほとんどみませんでした。
その頃は、そんな病気になりたくてもなれないくらい栄養不足の時代だったのです。

 

食あたり( 食中毒 )をしたことがあるでしょうか? ・・・
まだ冷蔵庫が普及していない私の子供の頃は、梅雨から夏にかけて、けっこう食あたりをしていました。

その頃は、食糧不足の時代でしたから、少しくらいおかしい( 長崎弁では “ねまった" )食べ物でも、おなかが空いているとつい食べてしまい、おなかを壊していたのです。
 
以前、焼き肉チェーン店で生肉を食べて死亡する事件がありました。
病原菌による病気は、ほとんど感染すると強烈な自覚症状を伴って短時間のうちに起こります。
 
一方、生活習慣病はどうでしょう・・・ 心臓病や大腸がんなどは、肉食が原因といわれます。
しかし、今食べた肉が、食あたりのように食べたすぐに苦しむでしょうか。
むしろ、焼き肉を食べた後は活力が湧いて元気が出てくるくらいなものです。

 

毎日食べても、一年、2年食べてもなんということはありません。
ですが、10年、20年食べ続けると、心臓病や大腸がんなどの要因になるのです。

 

運動不足も1年、2年、不足したからといってすぐに病気になるわけではありません。

 

それらが病気の原因としても、10年、20年の、積み重ねなのです。

 

それに生活習慣病は、食事や運動不足といった単純な原因ではなく、ストレスや過労や、それに、生活環境なども複雑に絡み合って積み重なり、それらが限界を超えた時に起こる病気なのです。
 

 


 

  環境の変化でも起きる病気 
 
高度成長期の頃、車の排気ガスや工場の排煙・排水、それに農薬などによる公害が広がり、難病が頻発していました。

 

又、高層ビルが建ち始め、日照権も問題になっていました。日当たりの良い家と悪い家では、どちらが健康的でしょう。
 
騒音も社会問題になっていましたし、病気は環境によってももたらされます。

 

テレビで観ましたが、イギリスに住む黒人は骨の発育が悪くなるそうです。

逆に、オーストラリアに住む白人は皮膚がんになる人が多いそうです。

 

つまり、太陽の紫外線から遺伝子を守るメラニン色素の多い黒人にとってイギリスは日光が弱すぎ、メラニン色素の少ない白人にとっては、オーストラリアは日光が強すぎるわけです。

 

私の子供の頃、まだほんの半世紀前、舗装道路はバスが通る幹線道路くらいなもので、その頃雨が降ると泥まみれになってゴム長以外の靴で歩くことなんてできませんでした。
 
私が住んでいたのは田舎というより街の方でしたが、まだ近くに畑や田んぼがあり、そして、その頃の田畑のそばには肥え溜めがあったものでした。

 

肥溜めとは、人糞をストックして肥料にするための穴壺のことです。
それに、その頃の家自体が穴壺に落とす式のトイレでしたから、その頃の田畑やトイレからは台所や食卓に大挙してハエが押し寄せていました。

 

その頃の照明は、裸電球1個。日が落ちれば早く寝る、お天道様まかせの生活パターンでした。

障子のペラペラした薄紙一枚の仕切りで、暖房は火鉢の中の炭火くらい。ですから、冬は滅茶苦茶寒かったです。
 

その頃の若者は年ごろになるとサッサと身を固めていましたが、それは、布団の中で抱き合って寝るのが最も暖かい冬の過し方だったのです。
 
夏に蛍を見ないのは寂しいですが、ハエや蚊に煩わされることもなくなりました。
 
雨でもいつもの靴で出掛けられますし、とにかく現代は自然の面倒を限りなく切り捨てた潔癖な生活空間を創っているのです。
 
昼夜逆転を許す照明。それに夏冬曖昧にする冷暖房は、環境を激変させ、今のこの生活、イギリスやオーストラリアに住む黒人や白人と変わりがないのです。
 
私たちはこの半世紀の間に異次元の世界に移り住んでいるのです。
 
生活習慣病は、嵐で窓が壊れたような、食中毒や風邪のような一過性の病気ではなく、長い歳月によって家屋全体が劣化して壊れていくような病気なのです。
 
ですから、劣化を修復し、体全体をリフォームして再生させるような治療でしか治らない病気なのです。
そして、それが出来るのは、
体質改善による治療なのです。
 
 
 
 
体質改善の治療のカギ 
 
平成2年の梅雨の頃に、電話がありました。・・・
心臓発作で入院し、危篤状態を脱して退院したが、体中が痛くてたまらないとおっしゃいます。
 
それに、右半身がしびれて冬でもないのに足腰が冷え、頭痛と耳鳴りがひどくて、食事も入らないとおっしゃいます。便秘がひどくて、尿が出にくく、夜眠られず、動悸がすると心臓が止まりそうで怖くて外出もできないとおっしゃいます。
 
元々この方は掛け持ちで商売をされていて忙しく、疲れたり、こりや痛みがおこると飛んで来られて、カッピングの良さをよくご存知でしたから、出張治療をしてくれないかとおっしゃるのです。

 

そのころ、出張はやっていませんでしたが、なんとか、なんとかと何度もおっしゃるものですからとにかくお伺いすることになりました。

 

そして、カッピングすると、食事が入るようになり、いくぶん眠られるようになり、1週間くらい出張したでしょうか、ひどい動悸もおさまって心臓が止まりそうな恐怖感も薄れて、ご自分でカッピングに来られるようになりました。
 
夏の暑い盛りに向かい体調を崩されることもありました。元々が最悪の状態でしたから、良かったり悪かったりもありました。
 
ですが、最初訴えられていた体中の痛み、右半身のしびれ、足腰の冷え、頭痛、耳鳴り、食欲不振、便秘、排尿困難、不眠、動悸などの自覚症状は徐々にとれていき、そして、生活するにもずいぶん快適になっていきました。・・・
 
そして、10ヵ月後の翌年の3月のことです。・・・ 
検査の帰りだとおっしゃって、いつもと様子が違ってました。・・・

 

それまで悪かった心電図も血圧の値も正常になっていたそうです。
そして、肥大していた心臓が元に戻っていると、医師が昨年のレントゲンと比べて大変驚いていたそうです。・・・
・・・そう言いながら、天にも昇るような喜びようでした。

 

心臓で倒れる前に、胆石が見付かって手術の予定になっていたそうです。

 

手術をするために改めて5月に検査をしたところ、検査はいつもより随分時間がかかったそうです。よほど悪くなっているのかと心配したそうですが、実は胆石がなくて探すのに手間取り、結局、胆石がなくなっていたそうです。
 
胆道の石は流れても、胆のうの中の石は滅多にとれないと言われたそうです。
 
つまり、この方は、わずか10か月で、危篤状態に陥るほどの心臓病を治し、高血圧も、胆石も、治したわけです。

 

つまり、疲れや痛みや不眠などの自覚症状を取ると、長い歳月かけて劣化した体質はリホーム( 再生 )され、生活習慣病は自然に治るわけです。
 
つまり、
体質改善の治療のカギは、自覚症状の解消なのです。
 
では、では、吸玉とは一体どんなものなのでしょう? 

 

 

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